【介護関係必読】要介護1級と要介護2級の生活援助サービスを介護保険制度から外す

『要介護1・2級』の生活援助サービスを介護保険制度から外す

安倍政権が昨年末に閣議決定した『改革工程表』にある介護保険制度の改革について先日,議論が始まりました。

要介護1級と要介護2級の生活援助サービスを介護保険制度から外すというものです。

今後はその生活援助サービスを市区町村が行う『総合事業』に移行する流れとなります。

詳しい内容や介護保険利用者へのメリットデメリットなどを具体案に載せてご説明いたします。

介護保険制度の改正案の内容

『要介護』認定を受ける方へのデメリット

・現在自己負担なしの介護施設の入居者

→今後は部屋代がかかってくることになります。

・介護施設入居者の居住費や食費などの自己負担額

→自己負担額が引き上げられます。支給限度額から超えた分は今まで通り自己負担となります。

・高額介護サービス費の上限額

→上限額が引き上げられます。月15000円から44000円(所得により変わる)の自己負担額から超えた部分は支給を受けることができていたが、この上限金額が変わります。

・現役並みの所得者の範囲が拡大

→第1号被保険者が1人のみの場合:年収383万円以上 2人以上の場合:年収520万円以上

とされていた所得制限が引き下げられることとなります。

・ケアプラン作成の有料化

→ケアマネージャーが必ず作成する必要な介護やADL(日常生活動作)を低下させないためのケアプランを示したものが有料化となります。

要介護認定を受ける方へのメリット

・現在40歳以上からの2号被保険者

→年齢引き下げにより若年性の疾患にも介護保険が対応できるようになります。

・ADL(日常生活動作)レベル

→ADLレベルを上げるもしくは維持することに積極的に取り組まれ自立につなげる。



受取手によってメリットにもデメリットにもなるもの

・要介護1級 要介護2級の生活援助サービス

→管轄が国から自治体に変わります。

・介護サービスの現金支給

→2000年から見送られている現金支給が今回も見送りされます。

見送りの原因は「家族を介護に縛り付けるようだ」ということからだったようです。

生活援助サービスが国から市区町村になるメリット・デメリット

市区町村が行う『総合事業』に盛り込まれるということは、住んでいる市区町村によって受けられるサービスが違うということです。

具体的

 

A市では要介護1級の人が平日施設でお風呂に入ることができる。

しかし、B市ではお風呂に入ることができるのは要介護2級以上となってくる、など。

総合事業になるメリット

自治体同士で介護サービスをより良くしていこうと競争してくれるため質の良い介護サービスが期待されています。

総合事業になるデメリット

隣接する自治体との格差が生まれてしまいます。

高齢者に対する政策に力を入れすぎると、これからの子育て世代への予算が減ることが考えられます。



介護制度改革に向けて今からできる対策

現在、国からのバックアップもあるため保険会社各社が販売強化をしている、『生命保険での介護保険商品』を検討し加入することが一番に挙げられます。

国の介護保険制度が始まった時には、介護にかかる費用は介護保険制度である程度カバーできていました。

しかし寿命がのび超高齢化社会は深刻になる一方です。

借金まみれで、支出が重なる日本の社会と介護保険制度

介護保険制度自体がいつなくなるかわからない、いわば年金と同じような括りになってきていると言えます。

年金を基礎年金にプラスして厚生年金や個人年金を自己加入するように、介護に対しての備えも急務となってきました。

2015年に改正された介護保険制度により、受けられていたサービスを受けることができなくなった人もたくさんいました。

具体例

 

特別養護老人ホームの入居対象者が2015年以前、要介護1以上だったのが改正され要介護3以上でないと入所できなくなった、など。



最後に

今回の『要介護1級と要介護2級の生活援助サービスを介護保険制度から外す』ということは生活に大きな衝撃を与え生きていけないと叫びたくなる人も多くいると思います。

介護難民と呼ばれる世代のレンジも広がるでしょう。

そして、高齢者の中で格差がさらに大きくなることも目に見えています。

反発の声を覚悟に文字に起こすと、子育て支援などの分野では、現在すでに総合事業で受けられる支援が市区町村によって異なるので当たり前になっています。

若者の投票率の問題も深刻ですが、どこに比重を置いても反発の声が出しまう苦渋の決断です。

ライティングを担当している私自身、一昨年まで家族の介護をしており要支援3から始まった私の介護人生は、要介護1級・2級が介護保険制度から外れると考えるだけで、どれだけの重圧が介護する側にもされる側にもかかるか、と想像するだけで気を病みます。

しかし、今後も改正でも『受けることのできていた介護サービス』が受けることができなくなる利用者は増えると予測されます。

増税も同じく時代は決まった水の流れのように根付いていきます。

順応するのに時間はかかると思いますが、順応しなければもうならないところまできています。

*議会は令和元年8月29日に行われているものの、9月2日現在は未だ議事録等が公開されていないので大まかな内容変更です。